ボードゲーム & カードゲーム の 開発

FakeDiggerができるまで〜大手町スピン編 ③〜

スマホアプリを開発すべく活動を始めた我々『大手町スピン』は
大きく分けて2つの事を解決しなければならなかった。
まずはボードゲーム『Fakers』のルールを完成させる事、
そして、それをスマホアプリとして実装する事、この当時はまだ
どちらのノウハウもなかった為、試行錯誤するしかなかった。

ボードゲームのルールとしては、数年前に私が考案したものをベースとしたが、
実は対人でプレイした事が一度もなかった。
しかも、Windowsアプリとして開発したツールのAIは私の思考ロジックの簡易版なので、
私が負ける事はほとんどないレベルの強さにしかならなかった。
過去に開発を中断した理由もそこにあった。
このゲームの戦略には、どのようなパターンがあるのかを把握したかったが、
実際に4人を集めてテストプレイする以外に知る術がなかった。
時を経て、3人の仲間を得た事により、テストプレイが実現したのである。

とはいえ、ボードゲームの知識ほとんどゼロの4人が集まったところで、
的外れな意見や要素の詰め込み、その場しのぎのルール調整などで迷走していた。
特に私が想定外だったのは、プレイ時間だった。
通勤中の電車などで気軽にプレイするゲームを想定していた為、
1プレイ10分〜15分程度を目安に考えていたが、実際にテストプレイしたところ
1時間以上かかる事が判明したのである。

麻雀や将棋などのスマホアプリでプレイ時間を確認してみたが、
やはり長くても1プレイ15分〜20分程度で終わる。
とてもじゃないが、1時間は長すぎるという結論に達した。

仕事終わりに個室の居酒屋やカラオケ、時には休日にレンタル会議室で、
テストプレイ会や開発技術の共有会などを行っていた。
その会議の中で、突然現れた謎の生物がいた。
トムがホワイトボードに描いたそのキャラクターは
『おフェイ君』と名付けられた。

「Fakers世界大会の何大会連続チャンピオン」とか、
「人間で言うと数千歳」、「異世界の住人」みたいに
当初は色々とどうでもいい設定があったが、
ゲームには何の関係もなかったので、ほとんど忘れた。

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