ボードゲーム & カードゲーム の 開発

FakeDiggerができるまで〜Fakers編 ⑤ 〜

『Fakers』シミュレータツールも多少のバグはあるものの、
それなりに遊べる状態になり、何度も何度もテストプレイを繰り返していた。
時には、友人が自宅に遊びに来たついでに遊んでもらう事もあった。
身内の意見なので、あまり参考にならないとはいえ、
「面白い」、「中毒性」がある・・・そんな声がとても嬉しかった。
しかし、誰よりもこのゲームをプレイしている私には問題点や改善点が目立つようになっていた。

例えば、何の戦略もなく、ひたすら『発掘』を行うだけで勝つ事も少なくなかった。
その問題に対しては、同じマスでは連続で『発掘』を行えない・・・のような解決案を考えた。
それぞれのアクションの内容は試行錯誤しながらカスタマイズしていたが、
根幹のルール改変は中々タイミングが難しかった。
特に宝石の数や内訳に関しては、バランス調整に苦労した。

このゲームをプレイしている中で私が感じていた問題点の中に「単調さ」があった。
『交渉』が未実装であるうちは仕方ないと思っていた時期もあったが、何となく物足りなさを感じていた。
その解決策になったのが、『白の宝石』の登場である。
正直、枚数のバランス的に採用するのを躊躇したが、今となっては必要不可欠な存在だ。

当初は、『黒の宝石』がマイナス価値だから、プラマイゼロの宝石にしようと考えた。
だがそれでは、あまり採用した意味がないように感じた為、どの国にも共通して価値のある宝石にしようと考えた。
自国の宝石よりは価値が低いが、この宝石があるかないかで勝敗を分けると言っても過言ではない。

この宝石が登場して、一気にゲーム開発が加速するかと思いきや、
作りの問題ではあるが、シミュレーションツールとして大幅な改修が必要となり、
動くは動くが何回かに1回程度、不具合が発生し、ゲーム続行ができない状態になってしまった。
『交渉』も実装の目処が立たず、このゲームに意見をくれる仲間もいない。
いつからか、仕事や別の趣味などを言い訳に『Fakers』を思い出す事はほとんどなくなった。
そして約3年半の歳月が流れた。

次回、『大手町スピン編①』

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