二つの罪と三人の死者~二人用脱出ミステリー~は会話で物語を進めるミステリーゲームです。
大学の友人Aの部屋に泊まりに来たB。その夜、Aのベッドの下に不審な人影が……慌てて飛び起きたBに対して、不自然なほど落ち着いた態度のA……。プレイヤーはA役とB役に分かれて会話、行動していきます。この異常な状況から、この部屋から脱出しましょう。
プレイヤーが別の立場の役を演じるあたりTRPGにも近い感覚があります。ジャンルはマーダーミステリー……とも言えますが、ちょっと特殊なゲームです。
その特徴は、真相にたどり着くまで繰り返し遊べること。繰り返し遊べて、徐々に真相に近づいていく特徴的なプレイ感を生み出しているのが、「マルチエンディング」と登場人物が抱える「秘密」です。
このゲームには大きく分けて3種類の「結末」があります。どんな結末なのかはナイショですが、プレイヤーの行動によって結末は変化します。
部屋のどこを調べたか、あるいは会話の中で何かキーワードを口にしているかによって情報カードが得られます。カードに書かれた情報は基本的に手札になり、相手に伝えるかどうか、伝えるにしても一部を隠したり嘘を混ぜたりすることも可能です。
そして、手に入れた情報や展開によって、物語は異なる結末にたどり着きます。そして、もう一つ要素「秘密」によりさらに結末は分岐していきます。
人物A、Bにはそれぞれ隠している秘密があります。この秘密は人物カードのQRを読み取ることで確認できます。
とある結末にたどり着いた時、お互いの秘密を知っているかどうか告白したかどうかによってさらに分岐があります。グッドエンドにたどり着いた……と思ったのに、お互いの秘密はわからない……わからないまま、脱出成功し日常に戻っていく……そんな、モヤモヤが残る結末もあり得るでしょう。
一方、秘密を知ったが故に最悪の展開に……そんな悲劇的な結末もあり得ます。
このゲームには勝敗がありません。AとBの物語がどんな結末を迎えるか、その物語を楽しみましょう。
そして、もし結末が望むモノでなかったら、相手の秘密を知りたいと思ったら、役はそのままにして繰り返し遊んでみましょう。前とは違う情報を探したり、違う会話をしてみたり……。
違う行動を取れば、異なる結末が訪れるかも知れません。