毎年、健康診断で肝臓の数値が引っ掛かります。そして面談を受けて「脂肪肝だから痩せろ」と言われます。
そんな私にピッタリ? なボードゲームの話題です。
https://www.zakzak.co.jp/article/20220613-ZHHJZNW52ZM3RLJJ3PCI7MYJWU/
肝臓について学べるスゴロク『肝炎すごろく』です。
よくよく調べてみると、ボードゲームとして結構考えて作られてるっぽいです。という訳で、詳しく見ていきましょう。
肝臓は”沈黙の臓器”とも呼ばれています。それだけ、不調になっても自覚症状が出にくい臓器という意味ですね。
なので、気が付いた時にはもう手遅れ……なんてこともあり、不調が出る前にケアしていくのが大切らしいです。
そんな肝臓の知識をゲームを通して学んでもらおうと、肝臓を専門に診るお医者さんたちが開発したのが『肝炎すごろく』です。
生活習慣が肝臓にどんな影響が出るか、ウイルス性の肝炎、脂肪肝のリスクなどなど、色々な知識が得られるように作り込まれています。
肝炎すごろくを検索していくとPDFが見つかります。HPなどにリンクしないでね!印刷して頒布しないでね!と注意書きがあるのでリンクは貼りませんが、どんな背景があって作られたのか、どんなルールなのか書かれたスライド資料です。
……インターネットに流れてて大丈夫な奴なのか? 何かの発表に使われたスライド資料っぽいけど……まー、たぶん大丈夫でしょう。
資料によると大きなデザイン変更だけで3回している様子。ちゃんと作ってる。
ゲームとしての部分を見ていくとカードとコインを使ったシステムのようです。
「肝炎リスク」のコマに止まるとカードを引くことになり、それが溜まっていると終盤の「発症」のコマに止まった時に病院(道中のコマ)に戻されるというペナルティを受けるみたいです。このペナルティはレバーコインというコインを使えば回避できるので、リスクカードを抑えてコインを稼いで進むゲームという訳ですね。
コインは肝臓に良い生活習慣のマスに止まったり、肝臓に関するクイズに正解するともらえたり、肝臓の知識が自然に増えるようにデザインされています。
個人的に斬新だと思ったのは、スタート時点で「B型肝炎ワクチン」を打っているかどうかのカードを引くところです。打っていない場合、1回休みを宣言して打つこともできるんですが、打たずに進むことも可能。もちろん打たずに進めばB型肝炎のリスクカードを引いた時に不利になります。
1回休みを宣言してでも安全確保するか、リスク上等で突っ込むか。現実なら打っておけよ、で終わりですがゲーマー的には悩ましい。打っている方のカードを引いていればそんな決断も不要な訳ですが。
この要素はゲーム的に見ればスタート時点で明確に有利不利が出てしまうので、ボドゲのデザイン的にはあまりやらないことなんです。でも、ゲームに慣れてる人は打ってないカード、初心者は打ってるカードという形でスタートしてハンデにしても良さそうですね。
資料を見ての感想は「おお、ちゃんとゲームしてる!」って感じです。「当たり前だろ」と言われそうですが、ちゃんとゲームにするのって意外と難しいんですよ?
横浜市立大のデザイナーさんたちも協力して作ってると記事にありますし、ボドゲ好きな人がチームに居る匂いがしますね。
『肝炎すごろく』はイベントなどでの一般への無料配布も検討しているとのことです。遊んでみたい!