2020-03-06
「ブラウメア」というゲームを作る。それが私に与えられた初めての仕事であった。
「ブラウメア」とは、ゲームマーケット2019秋に、弊社から発売される新作ボードゲームである。
テーマは、ワード×正体隠匿×協力ゲーム。
同じ絵のカードが各2枚ある。それらは各プレイヤーに配られる。微かなヒントを頼りに、自分と他の人で同じ絵のペアを揃えていくのが目的である。
気をつけなければならないのは、ナイトメアである。ナイトメアになったプレイヤーは、目的達成の邪魔が目的となる。
と、その様なゲーム。
気になった方は、是非ゲームマーケット・通販でお買い求めください。
今では比較的まとまった「ブラウメア」であるが、ここにくるまでには、さまざまな紆余曲折があった。
その過程について、ふんだんに主観を盛り込んで伝えていきたい。
私と「ブラウメア」の出会いは、新入社員の歓迎会であった。
食事や前作「フェイクディガー」のプレイの後、現れたのが「ブラウメア」の試作品であった。
「小刻みに震える機械の手触り」や「夜気で凍りついた木の匂い」など、~の手触り・~の匂い・~の音と書かれたカードが出てきた。
この時は画像のようなイラストの代わりに言葉を使っていた。
大まかな内容は現在のものと同じである。(協力ゲーでメンバーの数人がナイトメアになっている)
そして、プレイした感想。
……正直、緊張や飲酒、時間の経過のせいで詳細は覚えていない。
しかし、なんだかよくわからないゲームだな、と感じたことは覚えている。
その後、そのルールを改造したものを家で作り、友人と遊んでみたりした。
が、あまり面白いものにできなかった。
そして、次に「ブラウメア」をプレイしたのは、入社3日目。社員でのテストプレイの時である。