時をさかのぼること1~2ヶ月。ゲムマまでの時間が迫っておりました。
印刷所への入稿を考えると時間的にかなり厳しい。お値段的にも納期的にも国内では他の印刷所がない。ということで、試しに海外の印刷所を試してみよう、となったのですが……
初めての海外印刷体験。いろいろやらかしました、というお話です。
先方とは英語で、というか自動翻訳でやり取り。何とか意図は伝わるようで、見積確認やなんやかんやはスムーズに進みました。というか、対応がめっちゃ早い。言葉の壁は案外低い? のか。いや、技術の力で低くなったんですね。かがくのちからってすげー。
そして、驚いたのは値段の安さと納期の短さ。これは良い! と飛びついたのですが、出来上がったものにはいろいろと問題が。
例えば、印刷の色が違う。
綺麗なグラデーションでしょ? 同じデータから印刷してもらってるんですよ。これ。
写真の撮り方によるものとかじゃなくて、本当に色合いが違う。
他にも印刷がズレてたり
これではどれがサビ入りスシか分かっちゃう。使えません。
と言う訳で、セットごとに分けれられた袋を全て開けて全数チェックです。傷やズレが酷い物は取り除き、色合いがおかしい物も入れ替えて……
おいおい、そもそもセット揃ってない袋あるぞ、これ。
……使えるものだけ抜き出したら、なんか注文数に足りてないんですけど……?
と言う訳で、印刷所さんとやり取り。交渉の結果、不足分の返金対応ということで収まりました。
あ、ちなみにここでも対応はめっちゃ早かったです。スピード感すげぇ。
品質についての問題とは別に、海外の印刷所に頼むと必要になる出費があります。
それは 関税。
個人輸入する形になるので、関税がかかるんですね。完全に考えてなかった。
輸入された物は税関でチェックされます。危ないおクスリとか、武器とか、持ち込まれたら大変ですからね。そんなわけで、あちらの国を出て海を渡ってこちらの手元に届くまでの送料とは別に、税関にチェックしてもらう手間賃みたいな感じでお金がかかる、ということみたいです。
ボードゲームだと10% カードゲームだと13.2%
どちらに分類されるかは、チェックした検査官の判断らしいです。海外で印刷を頼むときは、チップとかも入れてもらって商品名も「ボードゲーム用~~」みたいに書いてもらうと、ちょっとお得になるかも?
さて、やらかし部分についていろいろ書きましたが、海外で印刷してもらう利点もあります。
まず、安い。そして、早い。大きな利点はこの二つです。
人件費の関係か、とにかく信じられないくらい安い。
スシヅメの印刷、国内でやってたらたぶん値段が倍くらいになってます。
そして、どういう仕組みか分からないけど、びっくりするくらい早い。
「印刷に1週間、郵送に1週間」とか、そういう速度。
という感じで、海外で印刷を頼むときの注意点と利点をまとめます。
注意点:品質のばらつきが大きい(おそらく印刷所によって変わる)
日本語でのやり取りは基本的に無理(とは言え、機械翻訳でも何とかなる)
関税がかかる(分類によって税率が変わる)
利 点:安い
早い
とにかく、国内の印刷所に頼むときの「言わなくても分かるだろう」とか「テンプレート見れば分かるだろう」とか「だいたいこのくらいのクオリティだろう」とか、そういうのは通用しないです。異文化コミュニケーションなので。
次回は現在進行中の新作ゲームについて、ちょこっとお話しようかな、と思います。増版分も含めてかなりのスピードで完売したサメゲームのリメイクを企画中です。
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