ボードゲーム & カードゲーム の 開発

FakeDiggerができるまで〜大手町スピン編 ④ 〜

ほとんど毎日、職場では顔を合わせ、仕事終わりや休日にも4人で集まっていた。
『Fakers』のルールについての意見交換自体は何度も行っていたが、
実際にテストプレイを行うには、それなりの時間と場所の確保、
何よりもゲームに使用するコンポーネントが必要な為、そこまで頻繁には行えなかった。

特に宝石カードは表裏の組み合わせのパターン数が多く、
それを印刷してカードを作るのは地味に手間がかかった。
テストプレイとはいえ、多少は視覚的に見栄えの良さが欲しかった。
カードデザインをキョウに担当してもらったが、あまり乗り気ではなかった。

そもそもメンバー間には、少なからず温度差があった事に
私は気づいていないフリをしていた。
メンバーの誰が欠けても成立しない事を私は知っていたからである。
自分がやりたい事に巻き込んでしまった罪悪感と、
いつ裏切られるかわからない恐怖心が常にあった。
自分と同じ熱意をメンバーに強要できるはずもなかった。

とはいえ、キョウは最大限の協力をしてくれたと思う。
割と早い段階で、キョウのデザインした宝石カードでテストプレイを行える日が訪れ、
我々はそれを『ルール検討会』と題した。


第1回 ルール検討会
※今回、ラウンド制は設けない。

【ゲームの流れ】
1. 各プレイヤーの色(ランダムで他プレイヤーに開示しない)、開始国を決める。
2. 各プレイヤーのユニットを各国開始位置に配置
3. 初期資金:1000M、信頼カウンター:5、自国領地:なし
4. ラウンド開始時に領地相場を決定する。(300M ~ 1200M)
5. ユニットが自国開始位置を通過すると信頼カウンタ + 1

【制約】
・1ターンに行えるアクションは1回のみ(移動も含め)。
・2ラウンド連続「発掘」を行うことはできない。
・他国に占領されたマスで「発掘」を行うことはできない。(占領はできる)

【終了条件】
・いずれかの山札から発掘できる宝石カードがなくなった場合
・いずれかの国の信頼カウンタが0になった場合(最下位確定)

【勝敗】
・ゲーム終了時に資産が一番多い国を勝利国とする。

【行動】

「移動」:4D1(1~4)で出たマス分、ユニットを動かす。

「占領」:ラウンド開始時に4D3(3~12 x 100M)で出た相場を支払って自国ユニットが滞在している土地を占領する。

「発掘」:他国の領土ではない土地で宝石カードを1枚発掘する。

「隠蔽」:自国が所有する宝石をユニットが滞在している土地に戻す。

「調査」:自国の所有する宝石カードを1枚、他国には開示せず表を確認する。信頼カウンタ-1

「鑑定」:自国の所有する宝石カードを1枚、他国に表を開示する。信頼カウンタ+1

「整地」:自国ユニットが滞在する土地の宝石カードの一番上を一番下に移動させる。

「交渉」:自国の次に行動する国と資産の交換交渉を行う。
            成立した場合は、両国の信頼カウンタ + 1、決裂した場合は、両国の信頼カウンタ - 1

「強奪」:自国の次に行動する国の宝石カードを1枚奪う。信頼カウンタ - 5

「信頼」:4D1で選ばれた国の信頼カウンター + 1

【ゲーム終了時】
・資産 + 自国と同じ色の宝石の枚数 x 200Mとする。
・資産 + 宝石(白) x 100Mとする。
・資産 + 信頼カウンター5 を 100Mとする。
・終了時の相場で領地を換金する。
・同じ色の宝石が5枚ある場合、資産 + 1000Mとする。
・同じ色の宝石が10枚ある場合、資産 + 3000Mとする。
・異なる色の宝石が6種ある場合、資産 + 1000Mとする。

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