スマホアプリ版『FakeDigger』同様、2人用対戦ゲームを作るつもりだったが、
色々と改良を加えるうちに、『Fakers』のような4人対戦ゲームとしても
面白いのではないかと考えるようになっていた。
そこで、初めて参加したテストプレイ会の参加者3名にその旨を説明した。
とりあえず4人でやってみようとテストプレイが始まった。
この時に採用したルールは、『戦略カード』を各プレイヤーに配り、
手札にある『戦略』を使用する事ができるというものだった。
各戦略の枚数は限られている為、初期手札や山札による偏りが生まれてしまう。
テストプレイ自体は意外と成立はしており、それなりに盛り上がった。
しかし、運で勝敗が左右される仕様が私個人としては納得がいかず、
もっと戦略性の高いゲームは作れないものかと他の3人に相談してみた。
『ワーカープレイスメント』はどうかと提案された。
全く聞きなれない専門用語に私は戸惑いを隠せなかったが、
親切な3人はボードゲーム初心者の私に丁寧に説明をしてくれた。
習うより馴れろという事で『ナショナルエコノミー』というゲームをプレイする事になった。
『拡大再生産』的な要素は採用するのは難しそうであったが、
『ワーカープレイスメント』というのは、まさに私が求めていたゲーム性だった。
こうして『FakeDigger』は完成形に限りなく近づいた。
手当たり次第、テストプレイ会に参加し、様々な人にテストプレイをしてもらった。
正直、いい反応があったり、悪い反応があったり、その度に一喜一憂していたが、
妥協というか、落とし所を見つけ、なんとかルールをFIXさせる事ができた。
やはり万人受けするゲームなど作れない、存在しないという事を痛感した。
その中で時間的な都合で『ゲームマーケット2018 秋』に出展は断念する事になったが、
『ゲームマーケット2018 春』に出展する事を目標に、サークル『オーテマチスピン』を立ち上げた。
そこからの活動は、また別の機会に書こうと思う。
『FakeDigger』改め、戦略型宝石発掘バトル『フェイクディガー』はこうして完成した。
これを読んでいる方にも、ぜひ遊んで頂きたい。
特に戦略性を楽しみたい方を満足させられる自信がある。
もし、お時間と体力に余裕があれば、会場まで足を運んでいただければと思う。
『FakeDiggerができるまで』 完