2019-05-22
2018年5月、私が将棋と向き合うのが辛くなっていた
ちょうどその頃、人生で何度目かのある選択をしようとしていた。
そんなに大げさな話ではなく、単純に仕事や会社に対して嫌気が差していた。
私にとって、何事もモチベーションの維持というのは非常に困難で、
良く言えば潔く、悪く言えば飽きっぽい、思いついたら後先考えず、
すぐに行動に移してしまう・・・そんな癖があった。
先を読む事が何よりも重要な競技である将棋が、どうりで上達しない訳だ。
そんな私が常に意識しているこだわりが一つだけあった。
それは、何かを選択する時は『他人が選びそうにない方を選ぶ』いう事だった。
保守的にならず、客観的に自分が面白そうだと思える選択をしたかった。
だからと言って、自身が転職を繰り返している事を肯定するつもりはない。
世間一般的には、あまり印象が良いとは言えず、転職活動を行う上では不利になる事が多い。
仕事のやり甲斐や報酬、自由にできる時間など、会社を選ぶ基準は様々だが、
辞めたいと思った時には、辞める以外の選択肢を考えられなくなる私は、
すぐに会社に退職の意思を伝えた。もちろん、次の会社が決まっている訳ではない。
ただ一つだけ、私には思惑があり、約1年ぶりにある人物と連絡をとった。
その人物は所属していた会社を辞め、独立したと噂のアーリーだった。
ダメ元というか、ただ純粋に面白そうだったからという理由で連絡してみたところ、
あっさりと入社する流れになったが、いまいち決定打に欠けていた。
だが、アーリーの一言で私は意思を固めた。
『Fakersをもう一度、一緒にやりませんか?』