ボードゲーム & カードゲーム の 開発

FakeDiggerができるまで〜大手町スピン編 ① 〜

いわゆるIT業界で働く私たちプログラマシステムエンジニアというのは、
『プロジェクト』という単位で仕事をする事が多い。
何かの製品を開発する為に客先に常駐して、リリースしたら次のプロジェクトへ
・・・という割と短いサイクルを繰り返す働き方も珍しくはない。
その為、自分が所属している会社の人間よりも、同じプロジェクトの仲間の方が
接する時間が長くなり、絆が深くなったりもする。

『Fakers』から離れ3年半ほど経った頃、私は東京の大手町で勤務していた。
実際に所属している会社は別の場所にあり、出向という形で
大手町にある企業のプロジェクトに参画していた。
そこで知り合ったのが、別の会社から同じプロジェクトに参画していたアーリーだった。

ランチに訪れた某カレー屋でたまたま同席したのがアーリーと初めて会話するきっかけになった。
お互い人見知りなので、当初の会話はそんなに盛り上がっていなかったと思う。
しばらく同じカレー屋で同席しているうちに、大きいメンチカツの店があるという話題になった。
社交辞令に近い感じだったが、機会があったら一緒に行こう的な約束を交わした。
割と早い段階で約束が果たされる日が訪れた。
そこから一緒にランチに行く習慣ができたと記憶している。

毎回2人でランチに行っていた訳ではなく、たまにメンバーに加わっていたのがトムだった。
彼は、アーリーの会社の後輩で私やアーリーよりも長くプロジェクトに参画していた。
業務的にはあまり絡みがなかったが、これをきっかけに少しずつ仲良くなっていった。

この頃、いわゆる炎上をしているプロジェクトに参画していた。
業界的にはそんなに遅くはないかもしれないが、毎日21時〜22時まで残業していて、
土日のどちらかは休日出勤という生活を送っていた。
今思うと異常な思考回路だが、週6くらいで仕事終わりに飲みに行っていた。
その時の主要メンバーが私、アーリー、トム、そして、
私やアーリー達とは別の会社からプロジェクトに参画していたキョウの4人だった。

何故かよく分からないが、特にこれといった共通点もない4人は仲が良かった。
仕事以外の時間も、ほとんど一緒に過ごしていたように記憶している。
ある休日出勤した日の夜、アーリー以外の3人がいつものように飲んでいた。
トムが何気なく口にした話題がきっかけで、『Fakers』が再始動する事になるとは、
この時は夢にも思わなかった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です