ボードゲーム & カードゲーム の 開発

FakeDiggerができるまで〜Fakers編 ④ 〜

プレイヤーは赤、青、黄、緑のいずれかの国の代理人となる。
自国の宝石のみがゲーム終了時に1つにつき200Mで換金できる。
黒の宝石は1つにつき200Mのペナルティになってしまう。
5個集める事に成功する、または、全ての宝石を集める事に成功すれば1000Mボーナス。
黒の宝石のみ成立する条件ではあるが、10個集める事に成功すれば2000Mのボーナスになる。

初期資金は1500Mで、『発掘』を行う際に『発掘コスト』を支払う。
『発掘コスト』は毎ラウンド開始時に30〜120M(4面ダイスx3個x10M)でランダムに決定される。
発掘コストが安い時に『発掘』を行い、高い時は別のアクションを行うというのがこのゲームの基本戦術となっていた。

毎ラウンド、赤→青→黄→緑の順番で『行動』を1つだけ選択する。
4面ダイスを振り、出た目のマス数時計回りに自国ユニットを動かす『移動』、
四隅の各国ユニット開始位置以外のマス(宝石山札)の一番上の宝石を取る『発掘』、
いずれかのプレイヤーの宝石を『表』にする事ができる『鑑定』、
いずれかのプレイヤーの宝石の『表』を見る事ができる『調査』、
他のプレイヤーの『発掘』を妨害する『占領』、宝石山札の一番上を一番下に移動する『整地』、
自分の宝石を山札に戻す『埋蔵』、いずれかのプレイヤーの宝石を奪う事ができる『強奪』、
自分といずれかのプレイヤーの資産を交換を持ちかける『交渉』、
ランダムに『信頼カウンター』を増やす『信頼』・・・

私にとって、この『信頼カウンター』というのが、こだわりの1つだった。
初期資産が5で各アクションで増減していき、一番多いプレイヤーにはボーナス、
一番少ないプレイヤーにはペナルティ、0になった場合は最下位確定・・・と、
宝石の価値以上にゲームの勝敗を左右するファクターだった。
『各国の信頼を保ちながら、上手く他国を出し抜く』そんなゲームにしたかった。
その中で最も重要だと考えていたのが『交渉』というアクションだった。

自分と相手の『資金』、『宝石』、『信頼カウンター』を選択し、交換を持ちかける、
成立すればお互いの信頼カウンターが増えるが、決裂すれば減ってしまう。
不利な交渉を受け入れなければならないジレンマを生み出す事が狙いだった。
しかし、シミュレーションツールのAIを実装する上で重大な問題が発生した。
それは、他のアクションならまだしも、想定されるパターンが無数にある事だった。
私以外の人間の思考ロジックを想像する事が非常に難しかった。

たまに、このシミュレータを試遊してくれる友人はいたが、ゲーム作りの『仲間』と呼べるほどではなく、アドバイスらしいアドバイスも貰えずにいた私は、この『交渉』というアクションの実装を保留にするしかなかった。

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