噂の鳥ゲー、ウイングスパン!
ジャンルはエンジン構築ゲー、と思われます。
プレイヤーは愛鳥家となって、自分の土地に多くの鳥を呼び込みます。
特筆すべきは、コンポーネントの豪華さ。
個人ボードは図鑑を意識した豪華仕様!
ダイスタワー同梱!
トレイとして使えるカード収納ボックス!
カラフルな卵!
そして、何と言っても170種ハイランダーの鳥カード!!
どのカードにもとても綺麗な鳥のイラストが描かれているんです。
プレイする前から楽しくなってきますね。
全4ラウンドを行い、最も勝利点が大きかった人の勝ちです。
1ラウンドでプレイヤーは8回のアクションを行えます(後に変動)
行えるアクションは4種類。
鳥のプレイ・餌の獲得・産卵・カードの獲得
餌は鳥をプレイする際のコスト。卵は鳥をプレイする際のコスト兼勝利点です。
鳥カードはカードを置くマスが、横5マスが縦3列ある個人ボードに置きます。
この列は上記のアクションに対応しています。
鳥は左詰で置いていきます。
アクションは最も左の見えているマスの効果を参照するので、カードを置く度に1つずつ隠れていき、アクションが強力になっていく仕組みです。
さらに、アクションが強くなるだけでなく、その列にある鳥の能力を使うことができます!
これがエンジン構築ゲーと呼ばれる所以。
例えば、「卵を1個捨てて、2枚引く」鳥を産卵の列においた場合。
卵を得た後、その卵を捨てて、カードを引くことが可能になります!
そして、このような鳥の能力。なんと列にあるもの全てを使うことができます。
そのため、起動するだけで大量得点できる最強の列を作ることも可能!!
鳥のイラストがすごくいい。
ゲームも、大量のカードとコストの管理、対戦相手と勝利点の取り合い(少なめ)と楽しめる要素が盛りだくさんです!
カードでコンボを組むのも楽しい。
総じて程よい重さのゲームと思います。
一方、他プレイヤーと関わることが少なめなので、ガッツリとした殴り合いが好みのプレイヤーには向かない可能性があります。
とはいえ、出し抜けるところを突きたくなるのはプレイヤーの性。
プレイしてみた感じ、聞いていたよりも出し抜く要素はあるなと感じました。
1つ目は目標。ウイングスパンでは、各ラウンドに目標が設定されます。例えば、鳥の数とか。
その順位に応じて、勝利点が入ります。
1位と2位にはどのラウンドでも3点差がつきますので、結構大きな差になります。
2つ目は巣箱の餌。
餌の種類が描かれた5個のダイスを振り、その中から早い者勝ちで餌を取ることができます。
5個取られてなくなったら、振り直してリセット。
種類によって需要の差があるため、うまくいらない餌を残し取ることで他人の妨害ができます。
他にも、場の鳥は早いもの勝ちですし、相手の行動にとって能力が誘発する特別な鳥もいます。
あとはローカルルールについて。
そのままで遊んでももちろん楽しいのですが、うちでは2つルールを付け加えています。
1つ目は、2種のカラスを除外する。
「起動:他の卵1つを捨て、好きな種類の餌を2つ得る」という効果の鳥です。
いろんなカードがありますが、群を抜いて強いと思います。これを設置した瞬間、餌の獲得のアクションを選ぶ必要がなくなります。
それどころか、産卵列に配置したら卵も増える。結構めちゃくちゃです。
2つ目は、初手5枚をドラフトする。
170種類もあるので、鳥カードには当然強弱があります。
通常ルールだと初手5枚と場の3枚しか見れないので、弱鳥しかいないなんてことがそこそこ起こります。
ドラフトを行うことによって、その問題の緩和ができ、強そうな組み合わせを見つける楽しみが増えると思います。
ボードゲームの良い点は、プレイする場所や人によってローカルルールを作りやすいことです。
麻雀の役とか、大富豪の効果とか(高校でQボンバーなるルールを知った時は流石に興奮しました)。
関係ないですが、うちではテラフォーミングマーズ基本面では、タルシスと火星鉄道はBANしてます。強くないですか、あれ。
遊び手が決められたルールを変えることができるのは、他の遊びと比べて珍しいのかもしれません。
作ってる側としては、ちょっと! と思うところもなきにしもあらずですが。
遊ぶ側が面白いと感じられればいいですよね。
作者の意図よりも、遊び手の感想。
……脱線しましたね。
というわけで、ウイングスパン。拡張も海外では出てるみたいですし、いくらでも遊ベるゲームと思います!
面白いので、よければ是非!